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2026年8月14日 ・ 読了目安 8

【保存版】社員の入社・退社・育休・労災、社労士が押さえるべき手続き期限はいつ?

入社・退社・育児休業・労災は、算定基礎届のように毎年決まった時期に発生する手続きと違い、顧問先ごとに発生タイミングも起算日もバラバラな「随時手続き」です。しかも同じ入社・退社でも、健康保険・厚生年金保険は「事実発生から5日以内」、雇用保険は入社時「翌月10日まで」・退社時「10日以内」と、社会保険と雇用保険で期限の数え方自体が異なります。この記事では、厚生労働省・日本年金機構・ハローワークの公式情報にもとづき、入社・退社・育休・労災4つの随時手続きの期限を一覧にまとめました (2026-08-14確認)。

本記事は一般的な期限の目安を紹介するものであり、法的助言ではありません。個別の顧問先における要否・様式・正確な提出期限は、必ず厚生労働省・日本年金機構・ハローワーク等の公式情報でご確認ください。

【一覧表】入社・退社・育休・労災の手続き期限

手続き起算日期限出典
入社 (健康保険・厚生年金保険 資格取得届)入社日 (資格取得日)5日以内日本年金機構
入社 (雇用保険 資格取得届)入社日 (雇用した日)雇用した日の属する月の翌月10日までハローワーク
退社 (健康保険・厚生年金保険 資格喪失届)資格喪失日 (退職日の翌日)5日以内日本年金機構
退社 (雇用保険 資格喪失届)被保険者でなくなった日の翌日10日以内ハローワーク
育児休業給付金 (初回申請)育児休業開始日開始日から4か月を経過する日の属する月の末日まで厚生労働省
労災 (労働者死傷病報告)労働災害発生日休業4日以上・死亡:遅滞なく (実務目安1〜2週間以内)
休業4日未満:発生した四半期の最後の月の翌月末日まで
厚生労働省
労災保険給付 (休業補償給付等の請求権)権利を行使できる時2年 (障害補償給付・遺族補償給付は5年)労災保険法第42条

①入社時:資格取得届の提出期限

健康保険・厚生年金保険の資格取得届は、日本年金機構の案内で「事実発生から5日以内」と明記されています。起算日は入社日 (資格取得日) です。一方、雇用保険の資格取得届は別の期限が定められており、ハローワークインターネットサービスの案内では「雇用保険の資格取得年月日の属する月の翌月10日までに提出」となっています。同じ入社という事象でも、社会保険は暦日単位の短期、雇用保険は暦月単位の期限になる点が管理を難しくしています。

②退社時:資格喪失届の提出期限

健康保険・厚生年金保険の資格喪失届も日本年金機構の案内で「事実発生から5日以内」ですが、起算日は退職日そのものではなく「資格喪失日 (退職日の翌日)」である点に注意が必要です。雇用保険の資格喪失届は、大阪労働局ハローワークの案内で「被保険者でなくなった日の翌日から起算して10日以内」とされています。退社時も入社時と同様、社会保険と雇用保険で起算日・期限日数がそれぞれ異なります。

③育児休業給付金:初回申請の期限

育児休業給付金の初回申請は、育児休業開始日から起算して4か月を経過する日の属する月の末日までにハローワークへ提出するのが法定期限です (例:育休開始が7月10日なら、期限は11月30日)。実務上は育休開始から2か月経過後でないと初回申請自体ができない仕組みのため、実際に動ける期間はそう長くありません。期限を過ぎても給付を受ける権利自体の時効は2年ですが、早期提出が推奨されています。

④労災:死傷病報告の提出期限と保険給付の時効

労災が発生した場合、労働者死傷病報告の提出期限は休業日数によって変わります。休業4日以上または死亡の場合は「遅滞なく」提出する必要があり、明確な日数の法定めはないものの、実務上の目安は1〜2週間以内とされています (1か月以上経過すると報告遅延理由書を求められることがあります)。休業4日未満の場合は、発生した四半期 (1〜3月・4〜6月・7〜9月・10〜12月) ごとにまとめて、その四半期最後の月の翌月末日までに提出します。

これとは別に、休業補償給付など労災保険からの給付自体を受ける権利には、労災保険法第42条第1項にもとづく消滅時効があります。療養補償給付・休業補償給付・葬祭料・介護補償給付などは権利を行使できる時から2年、障害補償給付・遺族補償給付は5年で時効消滅します。死傷病報告 (行政への届出義務) と保険給付請求 (本人の受給権) は別の手続きである点に注意してください。

手続き期限管理でよくある悩み

  • 同じ入社・退社でも社会保険と雇用保険で期限がずれる:起算日も日数も異なる2つの期限を1つの顧問先イベントとして両方管理しないと、片方だけ提出して安心してしまうミスが起きやすい。
  • 随時手続きは発生タイミングが読めない:年次手続きのようにあらかじめカレンダーに入れておけず、顧問先からの連絡を受けた時点で都度期限を計算する必要がある。
  • 顧問先数が増えるほど、随時イベントの発生頻度も比例して増える:年次手続きの繁忙期と随時イベントが重なると、Excelでの都度計算では抜け漏れのリスクが高まる。

よくある質問

Q. 育休給付金の初回申請が法定期限に間に合わなかったらどうなりますか?
A. 法定期限を過ぎても、給付を受ける権利自体は時効2年以内であれば消滅しません。ただし実務上は早期申請が推奨されています。

Q. 労災の届出が遅れるとどうなりますか?
A. 労働者死傷病報告の未提出・虚偽記載は労働安全衛生法上の罰則対象になり得ます (いわゆる「労災かくし」)。実務上は遅くとも1か月以内の提出が望ましいとされています。

まとめ

入社・退社・育休・労災は、顧問先ごとに発生タイミングが読めないうえ、手続きごとに起算日・期限日数の計算方法もバラバラです。特に入社・退社は社会保険と雇用保険で期限が二重管理になる点が見落としやすいポイントです。コモカンでは、算定基礎届・労働保険年度更新・賞与支払届・36協定更新の年次4種に加え、この入社・退社・育児休業・労災の随時4種を合わせた8つの手続きをプリセットから選ぶだけで期限イベントを自動生成し、60/30/14日前の段階アラートとあわせて管理できます。

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